BUCK-TICKの新作『アトム 未来派 No.9』が描く“近未来の世界”!

BUCK-TICKの新作『アトム 未来派 No.9』


私の地元のパイセンである BUCK-TICKのの新作アルバム『アトム 未来派 No.9』が、9月28日(水)に発売された。記念すべき20枚目のオリジナルアルバム。

今年の春から制作しており、数ヶ月をかけて遂にリリース。“秋”のリリースになったことも、実に嬉しい。私個人的に、BUCK-TICKを聴くには“秋”がベストだと感じているので。毎年秋になると聴くことが増える。熱さがだんだん和らぎ、少し涼しくなってくるこの季節、お酒を飲みながら彼らの音楽にどっぷり浸るのが最高の贅沢だったりする。

リリース前から「ジャケットがカッコイイなぁ」と感じてた本作。(今はなき「啓徳空港」での飛行機が建物にぶつかりそうなところを飛んでるところがスリリングで、住民の日常生活という飛行機と遠い存在がちかいところにあるあたりに「シュルレアリスム」が感じられ、センスイイ!) 早速、Google Play Musicで買って聴いてみたわけですが、内容もスゴく充実した傑作。ファンの方々の声をチェックしてみると、やはり、皆さん、私と同じく好評価の方が多いですねぇ。

全13曲から構成されるこのアルバム。以下に気になった曲について書いてみる。

【1曲目『cum uh sol nu -フラスコの別種-』】

(作詞 / 作曲:今井寿)

ミディアムテンポで始めるあたりがイイ。アルバム1曲目からスピーディーでキャッチーな曲で始める方も多いけれど、“イキナリ”はテンションが上がらなかったりするものなので、、まずカラダを温めてからw、2曲目以降でテンポを上げる、というパターン。
BUCK-TICKは結構 このパターンをよく使っており、2007年リリースの『天使のリボルバー』の1曲目『Mr.Darkness & Mrs.Moonlight』とか、2014年リリースの『或いはアナーキー』の1曲目『DADA DISCO -GJTHBKHTD-』とか。しかも、どれも好きな曲♪

今回の1曲目『cum uh sol nu -フラスコの別種-』も、My Favorite Songの仲間入り。中近東系の旋律で、何か呪文のようなお経のようなメロディーw 歌詞がよく考えないと、わかりにくく、謎解きのようになっている。

歌詞に登場する「シャンバラ アガルタ ノンマルト」について・・・
「シャンバラ」とは、アスラ(神族または魔族)の王を表す一方で、チベット語で「幸福の源」の意味もある。世の中から遠くはなれ、“悪”がない“理想郷”のような世界。そして、「アガルタ」とは、“地底世界”。さらに、「ノンマルト」とは、“地球原人”的な意味?。
よって、「シャンバラ アガルタ ノンマルト」とは、神秘主義者が言うところの“地底王国”のような場所を表しているのでしょうか?だとすると、、来るべき第三次世界大戦や氷河期などにより“地上”が危険にさらされる中で築かれている“地下帝国”的なことを表してるのかも?、などと深読みしてみたり。或いは、人のココロの奥深く、潜在的な本性を表そうとしてるのかも?などとも考えてみたりしている。

そもそも、タイトルの“cum uh sol nu”って、何を表しているのだろう??w
ルーマニア語??w
「この地上にはない手法」みたいなニュアンスで、やはり、“地下帝国”を表しているのだろうか???

さらに考えて、
よく使われる“逆さ読み”すると、ある意味が表れるタイプの謎仕掛けとか、
アナグラムが使われてるのかも?
と思って・・・
cum uh sol nuを並べ替えたりしていると、、
“homunculus”(ホムンクルス)というコトバが浮かび上がってきた。
“homunculus”自体はラテン語で、“小人”のようなものを表すが、いわゆる“人造人間”。副タイトルにある“フラスコ”内で作られた“人造人間”を表しているのかも。

人造人間”も“地下帝国”も、いずれも近い“未来”に重要なるテーマ。さすが、今井寿さんらしい“SF”チックな楽しい空想の世界が広がっている。

そう言えば、、
シングルカット曲『New World』のジャケットも“地下帝国”っぽい♪

BUCK-TICK newworld

・・・いやぁ、『DADA DISCO -GJTHBKHTD-』に隠された暗号「芸術は爆発だ」以上に難解な暗号が仕込まれた1曲目だw

【2曲目『PINOA ICCHIO -躍るアトム-』】

(作詞 / 作曲:今井寿)

1曲目のミディアムテンポでカラダも温まったところで、2曲目はテンポが上がりますw アクセルを踏み込む感じ。
曲は、Riffを機械的に早めに繰り返すあたりが、BUCK-TICKの楽曲で言うと『残骸』を思い出させるものがある。

歌詞は、1曲目の延長線上にあり、SFのようでいて、実際に起こるであろう“近未来”を表している。

「あのキマイラはジャカロープ」という歌詞に出てくる、「キマイラ」はギリシャ神話に出てくる生物で、“合成獣”。そして、「ジャッカロープ」(jackralope) とは、jackrabbit (野ウサギ) とantelope (レイヨウ) の合成語で、“頭にシカの角が生えたウサギ”。

「雑ざり合ったら危ない ほら 混ぜるな危険だ」と歌いつつも、

「愛の結晶 -クリスタル-
俺は例外 -イレギュラー-
愛の結晶 -クリスタル-
躍れ原子 -アトム-」

と、混ざり合い、踊りだす新種の合成物の誕生の興奮が描かれる。

楽曲的には、E Blues Scaleでの展開。Verse Partでは、Em(Ⅰ)-G(Ⅲ♭)、「合成かな?」という部分は、A(Ⅳ)-B♭(Ⅴ♭)。

【9曲目『FUTURE SONG -未来が通る-』】

(作詞:今井寿・櫻井敦司/作曲:今井寿)

このアルバムの中で、私的に最も好きな曲。昨日も打ち合わせに向かう途中にiPhone7で聴いたり、ヘビロテしており、、この曲の再生回数が最も多いw

今井寿が歌うVerseでのカタルシス的な表し方が最高なメロディーだし、間髪入れずに櫻井敦司のフレーズが入ってくるあたりも最高だ。

冒頭のリズム音は、BUCK TICKの『darker than darkness -style93- 』の名曲『Madman Blues』を連想させる♪

“Wooo, Uhhh”という合いの手も絶妙だ。
BOOWYの”Dancing in the pleasure land”での布袋寅泰さんを思い出す。

歌詞では、、

「ヘヴィメタルのオマエ すさまじい爆音
鈍色のボディのレジスタンス
そこのけ そこのけ 未来が通る
そうだ 未来だ」

と、「未来」という本作の重要なキーワードが登場。

そして、下記のBridge Part、
歌詞もイイし、ノリもイイ。
冒頭の「Woooo!」というChorusとリズムが上手くかみ合っている。

「蹴散らせ 引くな怯むな 進め 未来だ
蹴散らせ 弾けてみせろ そうだ 未来だ」

P.S.

8曲目『THE SEASIDE STORY』も意外とイイ。「みつめる瞳 ムーンライト 深く蒼く〜」の部分のMelodyが好き♪

そして、今回のALBUMは、アラビア音階が多用されてるかも。BUCK-TICKって、不思議な中近東の雰囲気もよく似合う。上手く活用してるなぁ、ホント♪

まだまだ書きたいことはたくさんあるのだが、、
午前3時33分を回ったので、残りはまた後日にw


BUCK-TICK-2016年9月28日発売「アトム 未来派 No.9」ダイジェスト試聴トレイラー第三弾

雑誌『PHY』にてB-T特集♪

P.S. 2

今日は、ガラポンTVを手に入れ、全番組が録画された環境を手にした。
昔、David Bowieが『地球に落ちてきた男』で大量のチャンネルのテレビ画面を同時に見ているSF的シーンが印象的だったが、今まさにその環境を手に入れている。
自ら仕込んだ番組のオンエアもあり、リアルタイムでもチェック。8等分した画面のうち、1つのチャンネルに その番組が映り、他の7曲の被っている放送内容も同時にチェックできる。